旭川ひだまりの会とは

障がいをお持ちの方に働く場の提供を行う福祉施設であり、3つの事業を行っています。「うらら」(就労継続支援A型事業所)では、雇用契約を結びお給料をもらいながら社員食堂で調理補助業務を行います。より一般企業に近い形で働きます。そして、「わーく・エリア」(就労移行支援事業所)では、就労に向けてのトレーニングを行います。就職に関する相談やアドバイスを行い、就職へのステップアップを行っています。最後に「ひだまり」(就労継続支援B型事業所)では、喫茶店業務や軽作業を通じて仕事や日常生活に必要な能力の向上を図る訓練を行っています。日頃の生活に生きがいややりがいを感じたい方や一般就労へのステップアップを目指したい方などが仲間やスタッフと協力しながら安心して活動できる場の提供をしています。

旭川ひだまりの会の歴史

旭川ひだまりの会では、旭川市内の精神保健福祉に携わるソーシャルワーカー(精神保健福祉士)と旭川精神衛生協会の主催する精神保健福祉ボランティア講座受講生によるグループにより、地域で暮らす精神障がい者の憩いの場の提供を目的に設立された。設立については、精神衛生協会をはじめとする市内の団体からの助成金と多くの市民の寄付金をいただいた。「憩いの広場」の場所についても市民の協力で旭川駅から徒歩10分以内の街中の喫茶店の空き店舗を提供していただき、誰にでもわかりやすく立ち寄りやすい場所に開くことができました。喫茶店に集う障がい者も増え、利用者もスタッフもお互いに協力し、居心地の良い場所を提供することができた。平成11年には「憩いの場」から「地域共同作業所」に移行し、運営費も補助金をもとに憩いの場としての空間も維持しつつ、作業所として喫茶店業務を中心とする仕事の場として新たに開所した。設立に合わせ、喫茶店として営業許可も取り、家具には旭川の地場産業である旭川家具を使い、市民も気軽に立ち寄れる喫茶店を目指した。障害者自立支援法(現障害者総合支援法)の成立により、施設は「憩いの場」にプラスして「働く機会を得る場所」として平成18年4月に特定非営利活動法人となり、平成18年10月より「地域活動支援センターひだまり」、そして職場体験の一環として「ひだまり食堂」を開設した。旭川市の水道局の食堂にて活動を行うことになり、より地域に開かれ、多様的な活動ができるようになった。

その後、多岐にわたるメンバーの「働くこと」についてサポートするものとして、平成20年7月に就労継続支援B型、平成21年2月に就労移行支援、平成22年5月に就労継続支援A型の事業を開始した。

・平成18年3月~現在 喫茶ひだまり(就労継続支援B型)
・平成18年6月~平成25年10月終了旭川市水道局食堂(就労継続支援B型)
・平成22年4月~現在旭川市中央警察署社員食堂(就労継続支援A型)
・平成23年4月~令和3年3月終了キッチンうらら(就労継続支援A型)
・平成24年3月~現在ひだまりビル(本部)(就労継続支援B型)(就労移行支援)
・平成25年4月~平成30年4月終了旭川フードテラス「サニー」(就労移行支援)
・平成27年4月~令和5年11月修了旭川市役所地階食堂(就労継続支援B型)
・平成28年5月~現在旭川市東警察署社員食堂(就労継続支援A型)
・平成30年4月~令和2年4月終了上川総合振興局社員食堂(就労継続支援B型)(就労移行支援)
・平成30年4月~令和5年12月修了JR車内販売(就労継続支援B型)(就労移行支援)
・平成31年4月~現在北海道電力社員食堂(就労移行支援)
・令和5年11月~現在旭川市役所新庁舎食堂(就労継続支援B型)

団体の目的

旭川ひだまりの会の基本的な考え方は、地域生活において就労支援の各事業での活動や地域住民等との協働等を通して、自らの安心できる環境で目標を持ち様々なことに体験する機会を提供し応援することである。

1.自らを肯定的に捉えることのできる環境作り

2.希望を大切にする

3.回復の過程における相互支援

4.積極的な利用者主体の活動

5.自己管理できる力

6.社会とのつながり

などを基本として具体的プログラムの展開を考えている。